運命と言う項目において人がとらわれやすいテーマが、運命と人の意志の関わりである。一方において運命を批判し、強制的で人を拘束し、人を犠牲や囚人といった状態に陥れるものだという見方がある。他方においては、運命も創造も完全に人間に帰すものだという誤った解釈…。これらは二つとも、三つの点において、運命や意志の真実を述べるところから非常に遠い。運命における真実というのは、この二つのちょうど中間なのである。つまり、先にも述べようと努めたように、全世界において、さらには人間の生活において運命の支配が存在する。かつ、人間は傾向、意志、思考、判断、検討、選択、決定といった自由意志の持ち主である。だから、秤の両方の皿のように取り扱われ、平衡が保たれるべきなのだ。